どこに所属するか決める際に、どの会社が良いのかを見極めることも重要ですが、その前に大切なのは「占い師として働く心構えを持つこと」です。転職者もこれから占い師を目指す人も確認してみてください。
注意① 人と話すのが好きだけで占い師は勤まらない
募集要項に、「人からよく相談をうける」「人と話すのが好き」という項目があり、「未経験OK」とも書いてあり、『それなら私にでもできそう!』とつい応募したくなりますが、よく考えてください。電話占いは良心的なところでも1分150円です。サイトによっては、1分1000円。10分で1万円です。さて、あなたは友達に1万円出して相談しますか?普通、聞いてくれるだけの友達に1万円も出しませんよね。何が言いたいかというと、電話占い師は相談者の話を聞くだけでなく、とても難しい答えを要求されるということです。会ったこともない赤の他人が、とてつもなく難しいことを聞いてくることを想像したことがありますか?あと未経験OKと書いてあっても基本的に1つ以上は完璧にできる占術がないとダメだと書いてあることが多いので、勉強してやっと占い師になれるということも忘れてはいけません。どれだけ大変なことがあっても、理不尽なクレームにあっても、それでも占い師・電話占い師の仕事をしたい!と思うのなら、きっと大丈夫なはず!
注意② 報酬は「完全歩合制」
占い師・電話占い師は、ほとんどが「完全歩合制」です。どんなに長い時間待機しても、お客様の予約がなければその日は無収入です。募集や求人には「最初からお客様がつきます」とか「プロデュースするので大丈夫です」とか書いていますが、それは新しく入ったという「もの珍しさ」もあって並んでくれるだけ。また、「初回○○円/分無料」がある会社は、無料分が目当てのお客様も多いことを念頭に置いてください。
注意③ 競争が激しく、辞める人も多い
電話占い会社では、平均3日~5日に1人のペースで新しい占い師がデビューしています。会社で言えば、毎週毎週、新入社員がふえるのと同じですね。本当に待遇がよく、働きやすい職場ならば、あっというまに膨大な人数になるはずですが、だいたいいつも占い師の人数は100人前後と変わりません。ということは、それだけ辞めていく占い師が多いということです。最初にたくさんお客様が入っても、3,4ヶ月の間に何度も利用してくれる「リピーター」をもたないと、やがて新しい占い師さんにお客様を取られてしまいます。電話占い師は、少ないお客様を取り合う競争社会です。競争に負ければ、辞めるか転職せざるを得ないこともあります。「それでも頑張れる!」という方には最適な職業でしょう。